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JCの限界と可能性

50年近くの間、JCが主体となり日本各地で青少年向けの事業が開催され、素晴らしい実績を残しています。しかし、その多くは1年程度で消えていっているように感じます。それは、青年会議所が持つノウハウと実行する能力・労力が非効率に消費されていると言えるでしょう。

現在でも、700カ所以上ある地域青年会議所で、どれだけ多くの時間と労力を割いて青少年事業が開催されているでしょうか?しかもその多くは、行政区によって区割りされた募集枠や告知によって、極度に限定された地域での実施形態となっているように見受けられます。「てらこやネットワーク」とは新しい事業を構築するのではなく、現在まで、若しくは現在行われている事業群を体系化するものなのです。JCのもつ共通認識、ネットワーク特性を最大限に活用する事により、最大の効果を生むことが出来ると確信しています。

雪国JCの冬に事業に、沖縄の子供達が参加する事は不可能でしょうか?伊勢崎や朝霞の子供達が、鎌倉JCの海の事業に参加出来るとしたら、どうでしょうか。「雪を見るだけ」「海を見るだけ」「農業に触れるだけ」でも構わないと考えています。交流事業の主眼は、「多様性」と共に、子供達が「本物に会う」、この点にあるのです。

実際には費用や時間的な要因で初期の段階では、それほど多くの子供達が他の地域に行くことが無いのかも知れません。しかし、その「選択肢」を提示することは子供達に大きな夢を与えることが出来ると考えています。

言うまでもありませんが、人口の都市集中化、核家族化、少子化など、幾つかの要因で、今の多くの子供達は「田舎」を持ちません。当然の事ながら、私たち創るネットワークは子供達にとって本質的な「田舎」になることは出来ません。しかし、体験としての「田舎」そして思い出を創ることが出来るのかも知れません。例えそれが達成できなくても、この世代を生きた大人として、「子供達のために」出来るだけの挑戦はしたいと考えています。

深化と展開

JCが積み上げてきた実績と可能性を、「子供達のために」という軸に沿ってネットワーク化する事により、日本最大の青少年事業ネットワークを作ることが出来ます。

私たちは、日本JCから始まる、地区・ブロックのような組織上の「縦」の連携は充分すぎるほど持っています。この日本JCを「青少年事業」という機能軸で「横」に連携することなのです。

逆説的に表現になりますが、JC以外にこの事を実現できる団体・組織はあるでしょうか?私はJC以外にこのネットワークを実現できる「人たち」は存在しないと判断しています。故に、私たちには実行する責任があるのです。

このように、システムの普及は手段であり、ネットワークの活用に本質が存在します。私たちの事業の本質は何なのでしょう。限定された地域で内向きに事業を深化させることでしょうか。それとも拙速であっても事業展開することでしょうか。

「てらこやネットワーク」はこれから私たちが創るものです。そしてこの構築にはスピードが重要であると考えています。

一般的に「展開」と「深化」は対立軸と捉えられがちですが、私は相乗関係に捉えることが出来ると考えています。事業の展開により多くの地域で「てらこや」が生まれ、その過程において、「多様性」という観点での深化が始まると確信しています。事業を展開することは内部充実に繋がり、これから各地で迎えると予測される停滞期には相互に補完、刺激を与え合い、そして、各地の事業の充実は、更なる展開に繋がるとは考えています。よって、拙速であっても事業展開することは、事業を深化させることに繋がると考えています

何もしないリスク

「いまさら他のLOMの事業には興味ない」

「そんなことは出来る訳がない」

「後から参加しても面白くない」

「理事会を通せるか分らない」

「予算が無い」

「来年から考える」

何度かこのような意見を聞く機会がありました。これら問題点の「本質」は何でしょうか?

上記問題点は全て内向きの、「やらない理由」であると言えます。理事会の審議を経るだけでも様々な意見があり、難しい面もあると予測します。当然、私たちは「会議所」という組織ですので、会議をし、組織や議事の運営を学ぶことが大切です。しかし、時には「転換点」が訪れます。その転換点を活かすことができるのか、また考えるだけで終わるのか考えてほしいと思います。「何もしないこと」はノーリスクではなく、最大のリスクなのです。

システム構築は鎌倉が先行しました。しかし、ネットワークはこれから皆さんと共に構築していくものです。実際に、広島・伊勢崎・朝霞・雪国と参画して頂けるLOMは増えてきています。しかし、このネットワーク構想もすぐに立ち消えになり、失敗に終わるかも知れません。それでも、ここで重要なのは挑戦することだと考えています。それは精神論的な挑戦ではなく、論理的に考え以下の点から、挑戦をする価値があると判断しています。

1. このようなネットワークを創ることの出来る団体は私たちの他にない。故に責任が存在する
2. 例え失敗しても、その失敗は私たちに続く人達の先行事例となり、次世代の挑戦の成功確率は高まると考えられる。多くの「挑戦」があってこそ、成功者が現れる
3. 戦術レベルの実績は既にあり、体系化と継続性を戦略的に確保するだけである
4. これから衰退して行くであろうJC活動の生き残りのための可能性となる

私たちは、後世の子供達という視点から考えています。子供たちが「自分の親の世代が、自分たちのためにベストを尽くした」と言える、言い換えれば私たちが、子供たちに「ベストを尽くした」と言えるかに本質が含まれていると考えています。



てらこやネットワーク事務局
〒248-0016  鎌倉市長谷5-6-12-201
TEL:0467-60-4668  FAX:0467-60-5185    e-mail : info@terakoya-network.com
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